飲食店の業務用エアコンを選び方

• 目次
• 1 飲食店の業務用エアコンを選ぶポイント
• 2 飲食店におすすめの業務用エアコン
• 3 設置する飲食店の広さから馬力を選ぶ
• 4 飲食店におすすめの業務用エアコン
• 5 飲食店における業務用エアコンの施工実績
• 6 飲食店に設置する業務用エアコンは高めの馬力をもつタイプがおすすめ

飲食店の業務用エアコンを選ぶポイント

飲食店に業務用エアコンを設置する場合、来訪客や経営状況などを考慮して最適なエアコンを選ぶ必要があります。
以下に、飲食店向けの業務用エアコンでおすすめのタイプをまとめました。

風が直接あたらないタイプ

飲食店のホールでは、まんべんなく客席が設けられていることがほとんどのため、業務用エアコンのタイプによっては風が直接あたる席が出てきてしまいます。
人によっては寒いと感じる場合や逆に暑いと感じる場合もあるため、なるべく客席に直接風が当たらないものを選びましょう。
また、風が直接あたらないよう風よけカバーが付いているタイプもあります。

電気代を節約できる省エネタイプ

エアコンは温度調整のため長時間稼働させることが多く、電気代が高いと感じる方も多いでしょう。
そこで、電気代を節約できる省エネタイプのエアコンがおすすめです。
また、省エネタイプのエアコンを導入するために補助金が使えるケースもあります。

人感センサーが付いているタイプ

飲食店では来訪客が長期滞在することも多いため、細かい調整を自動でしてくれる人感センサー付きのエアコンもおすすめです。
人感センサーで人のいるところに直接風を送らないよう調整し、空間全体の温度調整を自動で行うため非常に便利です。
人の出入りが激しい場合でも対応してくれるので、飲食店には最適です。

換気機能が付いているタイプ

感染症対策として、換気機能が付いている業務用エアコンも飲食店に最適です。
店舗の立地によっては、窓が開けづらい場合や換気がしにくいという場合もあるでしょう。
そこで、換気機能付きのエアコンを導入することにより、簡単に換気をすることができます。

空気清浄機能が付いているタイプ

飲食店では衛生面が非常に重視されるため、空気中にほこりやゴミが舞っていると悪印象を与えます。
空気清浄機能が付いている業務用エアコンは、空気中のほこりやゴミを吸い取りろ過してキレイな空気を送り出してくれます。
衛生面を保つ目的として最適なため、飲食店には空気清浄機能付きのエアコンを導入するとよいでしょう。

厨房用に特化したタイプ

飲食店では料理を作る厨房にも、エアコンを設置しなくてはいけません。
ただし、厨房では火を扱うためホールよりも室温が高くなり、油煙の換気も必要です。
そこで、厨房用に特化したタイプの業務用エアコンであれば、スタッフが快適に仕事を行えるよう工夫されています。
また、厨房ではスタッフに風がいきわたりにくいというケースも多々あるため、エアコン業者に依頼して作業が多い場所に送風できるようにするとよいでしょう。

飲食店におすすめの業務用エアコン

センシング機能

センシング機能は、人の動きや床付近の温度を検知して、エアコンの運転を調整する機能です。
そこに人がいるかいないか、床付近の温度はどうかをリアルタイムに検知しながら、検知内容に応じて自動でエアコンの風向きや風量を調整してくれます。ドラフト（風当り）感を与えずに、快適でムダのない空調をエアコンが自動で行います。また、温度ムラや人のいる・いないをセンサーが自動で判断し、設定温度を常に調整する事で、省エネにも大きな威力を発揮します。

厨房用エアコン

業務用エアコンに「厨房専用」があるのはご存知でしょうか。ホールと違い、高温多湿で油の使用といった機械にとって過酷な環境となっているためです。
温度の急激な変化にも対応できるパワフル運転だけでなく、サビや汚れに強いといったタフな設計になっています。また、フィルター目詰りの防止や抗菌・防カビの機能が搭載されており、ホール以上に清潔な状態を保つための機能が充実したエアコンとなっています。また、掃除やお手入れのしやすさなどにも配慮された設計が多く、清潔で快適な環境を長く維持できるようになっています。

デザイナーズエアコン

空調環境を整えることは、お客様に店内で快適に過ごして頂くことに繋がりますが、ただ「涼しい・暖かい」だけでは、本当の意味での快適には繋がりません。居心地の良い空間を作る為には、見た目も重要となります。

業務用エアコンにも見た目にこだわった機種があることはご存知でしょうか。
例えば、ダイキンエアコンの「デザイナーズシリーズ」では、空気吸込口の格子を無くし天井に埋め込んだ際の凹凸を少なくするフラットなデザインの機種があります。その為、存在感が薄まりインテリアの雰囲気を崩さずに空調環境を整えることができます。
また、フラットなデザインにより吸込口にホコリが付着しにくく汚れも目立ちにくい設計となっています。

設置する飲食店の広さから馬力を選ぶ

飲食店では、店の広さにあった馬力のエアコンを選ぶ必要があります。
特に火を使う業種のため、一般的な小売店や美容院などとは最適な馬力の基準が異なります。
以下に、飲食店の広さごとの馬力の目安をまとめました。

広さ	馬力
10～20㎡前後の場合	1.5馬力～1.8馬力
14～22㎡の場合	2.0馬力
15～24㎡の場合	2.3馬力
17～27㎡の場合	2.5馬力
20～35㎡の場合	3.0馬力
30～49㎡の場合	4.0馬力
38～61㎡の場合	5.0馬力

上記の表は、あくまで客席と厨房が別になっている場合の目安となります。
焼き肉店や鍋料理店などのように、客席で調理を行う場合はさらに高い馬力のものが必要となるので、注意しましょう。

飲食店におすすめの業務用エアコン

飲食店では、来訪客に配慮したさまざまな機能の付いたエアコンが必要ですが、実は料理の提供方法や業態によってもおすすめのものが変わってきます。
ここでは、業態の異なる3つの飲食店にしぼって、それぞれに最適な業務用エアコンを紹介していきます。

カフェ・喫茶店におすすめのエアコン

カフェや喫茶店は、長時間来訪客が滞在することが多いため細かい調整のできる人感センサー付きの業務用エアコンがおすすめです。
人感センサー付きであれば、人の少ない時間は風を弱くするといった調整も自動でしてくれるため、節電にもつながります。
また、空間全体に風をまんべんなくいきわたらせる必要があるため、吹き出し口が2～4方向の天井カセット・埋め込み型を選びましょう。

こちらの記事では、天井カセット型エアコンの基礎知識・設置するメリットなどを紹介していきます。
業務用エアコンのタイプ選びでお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
天井カセット形の業務用エアコンとは？設置する3つのメリット

居酒屋におすすめのエアコン

居酒屋では人の出入りが多く喫煙客も多いため、空気清浄機能がついている業務用エアコンが最適です。
また、料理を大量につくることもあるので比較的室温が上がりやすくなります。
そのため、比較的馬力が高めのタイプを選ぶとよいでしょう。

焼肉・鍋料理店におすすめのエアコン

焼肉店や鍋料理店など、客席で調理するタイプの飲食店ではホールにも馬力の強い業務用エアコンを設置する必要があります。
鉄板の大きさやテーブルの数などにもよって最適な馬力が異なってきますが、おおよそ通常の1.5倍程度の馬力が目安となります。
また、調理内容によっては油煙が出ることも考えられるため、空気清浄機付きのエアコンであれば空間内も清潔に保つことができるでしょう。

飲食店における業務用エアコンの施工実績

飲食店に設置する業務用エアコンは高めの馬力をもつタイプがおすすめ

いかがでしたでしょうか？

飲食店に業務用エアコンを設置する場合、調理のために火を使うことを考えてあらかじめ高めの馬力のものを選ぶようにしましょう。
その際、客席で調理を行う業態であれば通常の1.5倍ほどの馬力が必要となるので注意が必要です。
また、来訪客が長時間滞在することも考えて人感センサーで細かい調整ができるタイプや、
油煙やゴミを吸い取ってくれる空気清浄機能付きのものもおすすめです。

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