業務用エアコンの選び方「病院・医院・介護施設」
病院・医院・介護施設は、幅広い年代の方が来られます。
特に高齢者・お子様、体調の悪い方など抵抗力の弱い方も利用されるので、清潔で直風をあてないよう心がけた空調選びが必要です。
診察室や施術室などは清潔な空気環境に、待合室など患者さんが長く滞在される場所は温度調整を気にしないといけません。
また、こうした配慮が患者さんや従業員の健康や信頼にも繋がります。
病院・医院・介護施設にどのような業務用エアコンを導入すればよいかお悩みの方はぜひご参照ください。
- 目次
- 1 病院・医院・介護施設の業務用エアコンを選ぶポイント
- 2 病院・医院・介護施設におすすめの業務用エアコンのタイプ
- 3 病院・医院・介護施設におすすめの業務用エアコンの機能
- 4 業務用エアコンの馬力の選び方
- 5 設置場所ごとに最適な業務用エアコンのタイプ
- 6 病院・医院での施工実績
- 7 病院・医院・介護施設の業務用エアコンは室内の広さや人数に合わせて選ぶ
病院・医院・介護施設の業務用エアコンを選ぶポイント
病院・医院・介護施設に業務用エアコンを導入する際は、どのようなことに気を付けておけばよいのでしょうか。 主なポイントは以下の通りです。
①診察や検査で薄着になる患者様が快適に過ごせるよう、人の体に直接風が当たりにくいエアコンを選ぶ
②高齢者様やお子様なども多いため、外部から持ち込まれる有害物質などを抑制できる空気清浄機能搭載のエアコンを選ぶ
③病院の病室、福祉施設の居室などは、患者様や入居者様が自分でエアコンの温度設定を変えることがあるため、誤操作による冷やしすぎや暖めすぎを防止できるシンプルなものを選ぶ
④空気の汚れや薬品の消臭に気をつかう必要があるため、脱臭フィルターや空気清浄ユニットなどのオプション機能があるエアコンを選ぶ
- 空間全体をしっかりと暖めてくれる機能
- クリーンな空間を維持する空気清浄機能
- 薬品などの匂いを脱臭してくれる機能
病院・医院・介護施設におすすめの業務用エアコンのタイプ
業務用エアコンはタイプによって設置方法や風が出る方向などが異なります。
病院・医院・介護施設におすすめの業務用エアコンのタイプは以下の通りです。
タイプ①天井カセット型
天井カセット型は、室内機が天井に埋め込まれているタイプのエアコンです。
天井に埋め込むので場所を取らず、部屋全体がすっきりした印象になります。
風が行き渡りやすい4方向型や2方向型などのタイプがあり、部屋の大きさや人がいる位置に合わせてタイプを選ぶことができます。
こちらの記事では、天井カセット型エアコンの基礎知識・設置するメリットなどを紹介していきます。
業務用エアコンといえば、病院やオフィス、店舗などでもよく使われている天井カセット型がポピュラーです。
業務用エアコンのタイプ選びでお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
タイプ②天井吊り型
天井吊り型は、天井に吊るすように設置するタイプのエアコンです。
天井カセット型よりも小型なものが多いのでパワーは落ちますが、天井にあまりスペースがない場合でも設置が可能です。
また、工事の工数やコストが少ないのも特徴です。
- 天井カセット形
- 天井吊形
- 壁掛形
- 天井埋込ダクト形
- 床置形
- クリーンエアコン
病院・医院・介護施設におすすめの業務用エアコンの機能
業務用エアコンにはさまざまな機能がありますが、なかには病院・医院・介護施設で使いやすいタイプが存在します。
病院・医院・介護施設に設置する、おすすめの業務用エアコンの機能は以下の通りです。
人・温度感知センサー
業務用エアコンの中には、人や温度を自動で感知して温度を調整する、人感センサーや温度感知センサーを搭載したものがあります。
人感センサーは人の出入りに応じてエアコンを稼働させるだけではなく、人に風が直接当たらないように自動で風向きが変わるようになっています。
また、温度感知センサーは、エアコンが室内の温度を自動で感知して、室内を設定温度にするようになっています。
入院中の患者さんや介護施設の入居者さんは免疫力が落ちている人も多いため、室温が低い・高いことで体調を崩してしまうことがあります。
人感センサーや温度感知センサーが搭載されたエアコンを使用することで、より快適に過ごしやすくなります。
空気清浄機能
病院・医院を利用する方の多くは、病気を患っていたり、ウイルスを保有していたりと健康な方に比べ抵抗力の弱っている方がほとんどです。その為、他のウイルスや病気に感染しやすく、症状の重症化を招く恐れがあります。これを防ぐ為にも「空気」を清浄し菌やウイルスが活動しにくい環境を作ることが大切です。
例えば、ダイキンの「光速ストリーマ」の場合、フィルターで集めるだけでは防ぎきれない有害物質やニオイの原因を、電子の放電により芯まで分解・除去します。
また、三菱電機の「電気集じん器」の場合、PM2.5など微小粒子まで除去できる上に、フィルターに1度通すだけでなく、繰り返し通過させるサイクル光脱臭システムによってニオイを元から取り除きます。
病院・医院では特に、患者さんが長く待機する待合室や従業員の待機室などで空気清浄機能を搭載した空調機器が選ばれています。
加湿機能
業務用エアコンの中には、加湿機能が搭載されたタイプがあります。
病院・医院を利用する方の中には、肌や喉の調子が悪い方もいます。
特に冬場は乾燥しやすいため、室内が乾燥していると肌に痛みを感じることや喉が炎症を起こしてしまうことがあります。
患者さんや入居者さんが快適に過ごすためには、適度な湿度が必要になるため、加湿機能が搭載されたエアコンが最適です。
一括管理システム
エアコンの冷暖房の切り替えや温度調整といった操作を、病院や介護施設の職員だけができる機能を「一括管理システム」といいます。
多くの病院・医院・介護施設では個室が設けられていますが、入院中の患者さんや介護施設の入居者さんの中には、エアコンの温度を自分で変えてしまう方もいます。
患者さんや入居者さんがエアコンの操作をしてしまうと、室内の温度が寒すぎる・暑すぎるといったことになりかねません。
その結果、体調を崩してしまうことや、他の患者さん・入居さんとトラブルに発展してしまうことも考えられます。
病院・介護施設側で温度や運転の切り替えの一括管理をすることで 、最適な室温を保つことができます。
業務用エアコンの馬力の選び方
病院や介護施設に業務用エアコンを導入する際は機能だけではなく、室内の広さや人数に合った馬力を選ぶことが重要です。
馬力の目安は以下の通りです。
坪数(平米数) | 馬力 |
---|---|
7~11坪(約23~36㎡) | 1.5~1.8馬力 |
10~16坪(約33~53㎡) | 2~2.5馬力 |
14~30坪(約約30~64㎡) | 3~5馬力 |
28~60坪(約60~128㎡) | 6~8馬力 |
50~90坪(約106~192㎡) | 10~12馬力 |
設置場所ごとに最適な業務用エアコンのタイプ
病院・医院・介護施設に業務用エアコンを設置する際は、設置場所に合わせてエアコンを選ぶ必要があります。
設置場所ごとに最適な業務用エアコンのタイプは以下の通りです。
設置場所①ナースステーション・診察室
病院・医院のナースステーションや診察室などには、天井カセット型のエアコンを設置するのがよいでしょう。
天井カセット型は風が行き渡りやすいので、比較的室内が広く、人が多いところに設置するのがおすすめです。
設置場所②共有スペース・スタッフルーム
介護施設の共有スペースやスタッフルームなども、天井カセット型の業務用エアコンがおすすめです。
ただし、介護施設の入居者さんは高齢の方が多いので、設置する際は直接風が当たらないようにするなどの配慮が必要です。
設置場所③入院個室・待合室
病院・医院の入院個室や待合室などは、天井吊り型のエアコンが最適です。
天井吊り型のエアコンは、天井のスペースに余裕がない場合でも設置することができるのが特徴なので、照明などで天井のスペースが狭くなっている場合もおすすめです。
また、天井カセット型のエアコンよりも設置が簡単で、コストが抑えられる点も大きなメリットです。
病院・医院での施工実績
- 東京都 歯科医院様
タイプ:天井吊形
- 奈良県 医院様
タイプ:天井埋込カセット形
病院・医院・介護施設の業務用エアコンは室内の広さや人数に合わせて選ぶ
- 東京都 歯科医院様
タイプ:天井吊形
- 奈良県 医院様
タイプ:天井埋込カセット形
いかがだったでしょうか。
病院・医院・介護施設では、「直接風が当たりにくい」「空気清浄・加湿機能」「誤操作を防ぐための一括管理機能」などの機能を搭載したエアコンがよく選ばれています。
また、馬力やエアコンのタイプは室内の広さだけで選ぶのではなく、設置場所の人数に合わせて選ぶようにしましょう。
室内が広く、風を行き渡らせるようにするなら天井カセット型、天井のスペースがあまりない場合や工事の工数を押さえたい場合は天井吊り型を選ぶのがよいでしょう。
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