この秋はいつもの年に比べ、季節の進み具合が違います。「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、今年は、秋の彼岸を過ぎても、秋がなかなか深まらないのが特徴になりそうです。全国的に10月上旬にかけて、秋の深まりが遅れると予想されています。
10月の気温
10月は秋雨前線の影響がだんだんと弱まる一方、移動性高気圧に覆われて晴れる日が多くなります。晴れた日には、空気もからっと乾いていてさわやかな一日になるため、薄手でレジャーや行楽を楽しめます。その一方で、日差しの暖かさを感じられる時間は短く、夕方になってくると急激に冷え込みが強くなります。そのため、日が落ちてから帰宅する方や、朝早くに出かける方は、きちんとした防寒対策をしましょう。
週の気温を平均すると、まだ広い範囲で高温傾向ですが、日によっては、朝晩は秋の涼しさを感じられる日もあります。暑がりの方や寒がりの方など、それぞれですが、気温が5℃違うと、服装1枚分に相当すると言われています。10月に入り、早め早めに衣替えを行い、天気予報をチェックするようにしましょう!
気になる秋雨前線ですが、停滞している場合は、ぐずつく天気が続くこともあります。前線が活発化すると大雨が降ることもありますので、こまめに予報をチェックし、必要に応じて撥水性のアウターやレインコートを持参しましょう。
10月中旬は移動性高気圧や、複数の高気圧が帯状に広がる「帯状高気圧」に覆われて、からっと晴れる日が増えてきます。晴れた日の昼間は、地域によっては汗ばむ気候になることもあり、10月上旬と同じ格好でも快適に過ごすことができます。ただ、そのぶん放射冷却によって朝晩の冷え込みは厳しくなりますので、夕方以降や朝のお出かけにはライトアウターを使った防寒が必要です。
10月下旬になると、日によっては昼間でも肌寒さや冷えを感じることが多くなります。日差しのある日でも、うっかり薄手で出かけると体が冷えて体調を崩す原因になってしまいますので、アウターやインナーでしっかり防寒対策することが大切です。
11月の気温
11月にかけては再び気温が高めの傾向となり、季節の歩みはスローダウンする見込みです。寒気が流れ込みにくく、冬型の気圧配置になる日が少ないことから、北日本の日本海側の降水量は平年並みか少ない予想です。気温も高めの日が多く、本格的に雪の降り出すタイミングは遅れる可能性があります。日照時間も平年並みとなるため、紅葉シーズンに合わせて秋晴れが期待できます。
11月7日は二十四節気の「立冬」、暦の上では冬になります。実際はようやく秋の深まりを実感できるでしょう。街路樹もそろそろ色づき始める所が多くなり、紅葉の見頃を迎えると言えます。
1日を通しての気温差は9月よりもさらに大きくなり、朝晩はより肌寒さを感じるようになるので、注意しましょう!