冬になると気になる結露。室内と室外の温度差が大きいと、飽和水蒸気量の差も大きくなり、結露が発生します。窓周りがびしょびしょに濡れたりその周りにカビが生えたりと気になるものですよね。
除湿(ドライ)の仕組み
除湿の仕組みはどのようになっているのでしょうか?除湿の仕組みは下記のようになります。
①エアコンが部屋のなかの空気を吸い込み、熱交換器で熱を奪う
②空気中にあった水分が熱交換器につく
③熱交換器についた水分を集め、ホースで部屋の外に出す
④温度の下がった空気をエアコンから吐き出す
このようなサイクルを繰り返し、エアコンは部屋のなかの空気を除湿してくれています。部屋の空気の熱を奪って、温度の低い空気を吐き出すので、除湿をすると部屋の中の温度が下がるのです。
エアコンの除湿にはタイプがある
湿度も温度も下げる「弱冷房除湿」
もっとも一般的なのは、「弱冷房除湿」です。弱冷房除湿は、先ほど説明した仕組みで温度も湿度も下げる除湿方式です。エアコンから少量の冷たい空気が出てきます。
湿度だけ下げる「再熱除湿」
再熱除湿の方式では、除湿をするために冷やした空気を、ちょうどいい温度に暖め直します。そのため部屋の温度を一定に保つことができ、除湿によって冷房のように寒くなってしまうことを防ぐことができます。
湿度を下げながらも室温を保つ「ハイブリッド除湿」
ハイブリッド除湿は、除湿するために冷やした空気を部屋のなかにある空気と混ぜ、室温に近い温度で送風します。再熱除湿は冷やした空気を暖めていましたが、ハイブリット除湿は暖めなおすことなく、部屋のなかの空気と混ぜて温度を保つのです。寒くなりにくく消費電力は控えめです。
ハイブリット除湿方式は、ダイキン工業のエアコン製品で多く使われている機能です。
冬の除湿対策は必要?
結露が気になって除湿を考える人もいるかもしれませんが、乾燥していても結露は出るものです。雨が降っている日や湿気の多い環境でなければ、除湿機能を使う必要はありません。冬の室内は、人が感じている以上に乾燥しているものです。湿度が下がりすぎると、風邪等のウイルス性の病気にかかりやすくなるので注意してください。
冬の室内干しは加湿器の役割
冬になるとインフルエンザや風邪などの予防のためにも加湿器をつけたいところですが、加湿器をつけるよりも簡単に部屋の乾燥を防ぐことができるのが、洗濯物の室内干しです。冬にそのまま洗濯物を室内干しすると寒くて乾きにくいので、早く乾かすためにはエアコンの暖房を活用しましょう。
エアコンの暖房を活用することにより、曇りの日の外干し等に比べると乾きやすくなります。風向きは洗濯物がある方に向けましょう。可能であれば直接風が当たるようにすると乾きも早くなります。直接が無理であれば、壁に当たって跳ね返った際に当たるようにするか、サーキュレーターを併用することをおすすめします!
結露対策
結露対策としてすぐに始められる対策としては、こまめに換気を行う事です。
他にも除湿を行うよりも、室内外の気温差による結露を防ぐ対策グッズを窓周りに使う方がおすすめです。窓自体に貼るフィルムのほか、窓枠に貼る水分を取るシートなどがあります。
身体に気をつけてこの寒い冬を乗り切りましょう!