エアコン暖房の設定温度と節約術

冬になると必要不可欠になるエアコンの「暖房」。寒さに負けてついつい使ってしまいますよね。節約を意識せずに使っていると電気代が高額になる可能性があります。

「冷房」より「暖房」の電気代が高くなる?

エアコンは、暖房モードの方が冷房モードよりも電気料金が高くなりやすいです。これは、夏と冬の「温度差」が関係しています。

<25℃で設定した場合の温度差>

●冷房25℃の場合・・・夏場の最高気温は高くとも40℃前後のため、仮に室外温度を40℃とした場合、室内温度との温度差は15℃

●暖房25℃の場合・・・冬場の最低気温は氷点下0℃を切ることもあり、仮に室外温度を0℃とした場合、室内温度との温度差は25℃

このように夏よりも冬の方が外気温との温度差が大きく、設定温度に合わせるための消費電力が増えるため、結果的に電気代が高くなりやすいのです。

暖房の「設定温度」は何℃?

環境省は、夏のエアコン冷房時の室内温度の目安を28度、冬のエアコン暖房時の室温の目安を20度に推奨しています。暖房時の設定温度を1℃低くするだけでも約10%もの消費電力削減となり、さらにはCO2発生も削減され、地球温暖化防止に繋がるとされています。この数字はあくまでも目安なので、外気温や湿度、建物の立地条件、日差しの入り方や室内にいる人の体調などを考慮して設定温度を調節するようにしましょう。

今すぐできる暖房の節約術

暖房の設定を少し工夫するだけで誰でも簡単に節約することができます。

①運転モードは「自動運転」に設定

一見「弱モード」の方が省エネに思えますが、弱モードでは設定温度まで到達するのに時間がかかり、電気代も余計にかかってしまうことがあります。エアコンは室内温度を設定温度にするまでの間が一番消費電力を使うため、自動運転で一気に室温を上げてしまった方が電気代を節約できるというわけです。

「自動運転モード」であれば、設定温度に到達するまでは最大運転となり、設定温度になってからは弱運転や送風運転に自動で切り替わります。エアコン側が最も効率の良い動作を自動で行ってくれるので、電力の節約に繋がります。

②風向きは「下向き」に設定

暖かい空気は室内の上部に、冷たい空気は室内の下部に溜まりやすい性質があります。この性質を利用し、暖房時の風向きを「下向き」に設定したほうが効率よく室内を暖めることができます。

さらに、「空気清浄機」や「サーキュレーター」を設置し、上部に溜まりやすい暖かい空気を循環させることで、より効率的に室内を暖められます。

③「つけっぱなし」がおすすめ

「部屋が温まったので、節約のために暖房を少しの間切ろう」、「ちょっと近所のコンビニにいくので暖房を切ろう」といったような、電源のON・OFFを繰り返していると、逆に電気代がかかってしまうことがあります。30分程度の短時間であれば、スイッチを切らず、つけっぱなしにした方が節電になります。

④加湿器を使う

湿度が低い冬は、エアコン暖房により室内がより乾燥してしまいます。加湿器などで湿度をあげる工夫をしましょう。部屋を加湿することは、寒さを和らげる効果もあります。また、それだけでなく風邪などの対策にもなるのでおすすめです。ただし、ずっと加湿していると窓が結露したり、布製品に湿気を吸わせてしまうので注意しましょう。

賢く快適にエアコンを使用しましょう!

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