新型コロナウイルス感染拡大予防のためマスクの使用頻度が例年以上に見込まれる2020年の夏。それだけでなく、去年以上に猛暑だと予想されています。これまでとは異なる生活環境下で迎えるため、例年以上に熱中症に気をつけなければいけません。
2020年6月~8月の気温傾向
●6月の気温は、東日本と沖縄・奄美で平年より高く、蒸し暑く感じられる日が多い
●7月の気温は、全国的に平年並か高い見込み
●8月の気温は、東日本と西日本で平年より高く、厳しい暑さになる
今年の夏の気温は、全国的に暖かい空気に覆われやすく、平年並みか高いとされています。梅雨時は蒸し暑く、真夏は体にこたえる厳しい暑さの日が多くなる見込みです。
熱中症に関する調査
熱中症に関する調査によると、熱中症になった経験がある人は20%で男性は18%、女性は24%となりました。また、知り合いや家族が熱中症になったことがあるという人は22%に上りました。熱中症になった場所は「室内」が34%。知り合いや家族が熱中症になった人も44%が「室内」と、多くの方が「室内」で熱中症になっていることがわかりました。(ダイキン工業調べ)
さらに、東京都福祉保健局の「平成30年夏期の熱中症死亡者(屋内)のクーラー使用状況」では、死亡者の約8割はクーラーを使用していなかったというデータもあり、室内でも熱中症の危険性が高いと言えます。
熱中症にならないために気をつけるポイント
マスクによる放熱の妨げと、呼吸しにくいことによる体温上昇
人は呼吸の際、冷たい空気を体に取り込み、温かい空気を出すことによって体から熱を放出しています。マスクを着用すると、マスクで温められた外気を吸い込むため体が冷やされず、体内に熱がこもる原因の1つとなります。
またマスクによって呼吸することに負担がかかる、つまり運動している時と同じように余分に呼吸をすることで筋肉が使われるため、体温が上がりやすくなります。マスクを着用している場合には、強い負荷の作業や運動は避け、周囲の人との距離を十分にとれる場所 で、適宜、マスクをはずして休憩することも必要です。
水分補給のしにくさ
マスクを着用していると、マスクのつけ外しの煩わしさから、いつもより水分補給をしにくく、水分の摂取量が減っている可能性があります。そのため、のどが渇いていなくてもこまめに水分補給を心掛けるようにしましょう。また、大量に汗をかいた際には適度な塩分補給も行い、汗で失われてしまう体内の塩分やミネラルを補いましょう。
新型コロナウイルス感染症を予防するためには、冷房時でも換気扇や窓開放によって換気を確保する必要があります。この場合、室内温度が高くなるので、熱中症予防のためにエアコンの温度設定をこまめに調整しましょう。
夏はエアコンの入れ替えや設置工事が込み合います!
エアコンの修理など問い合わせが最も多いのは7月です。6月現在でも、多くのお客様からお問い合わせをいただいています。問い合わせが遅くなってしまうと、暑い中エアコンなしで過ごすことになってしまいますので、5月~6月前半の少し気温の高い日に、冷房モードで最低温度に設定して試運転を行い、不具合がないか早めに確認しておきましょう。
また、そろそろ買い替えようかとお考えの場合も、今の時期であれば余裕をもった製品選びと、工事日の設定ができるのでオススメです!