春が短くなっているという現象は、多くの地域で観測されています。これは地球温暖化の影響によるものだと考えられています。今後もこの傾向が続く可能性は高く、日本の春の気温は長期的にみると上昇傾向で、気象庁のデータによれば、春の平均気温は100年あたり約1.53℃の割合で上昇しています。
記録としてわかる気温の変化
2024年4月の日本の平均気温は平年より2.67℃高く、これまでの過去最大を大幅に上回りました。特に4月下旬には、広い範囲で30℃以上の真夏日を観測し、多くの地点で高温の記録を更新しています。
2024年4月の月平均気温の気温差は、北日本で＋3.2℃、東日本で＋2.7℃、
沖縄・奄美では＋2.6℃となり、各地域で1946年の統計開始以降、4月として1位の高温となりました。また、下旬には多くの地点で、4月として日最高気温の高い方からの歴代1位の記録を更新しています。
春が短くなる要因
地球温暖化の影響
・地球温暖化により冬の気温が上がり、春の到来が早くなる。また、春の期間が短縮され気温が急上昇する事で春を飛ばして夏になる現象が起こる。
・温暖化の影響で偏西風の流れが変わりやすい。
・暖かい空気や寒気の入り方が不安定になり、春が短縮される。
異常気象の増加
・暖冬や寒暖差の激しい春が増え、安定した春の気候が減少。
桜の開花時期の変化
・日本では桜の開花が年々早まっており、春の気候の変化を示している。
都市部のヒートアイランド現象や海水温度の上昇に要る影響
・都市部では人工的な熱の影響で気温が高めになりやすい。
・エルニーニョ現象やラニーニャ現象が気温や降水パターンに影響
春の業務用エアコンの需要
気温が高まり冷房の稼働が前倒しに
・例年、5月頃から本格的に冷房を使用する企業が多いが、近年は4月から稼働するケースが増加。
・2024年4月も観測史上最高クラスの高温を記録し、多くの企業でエアコン開始が早まった。
寒暖差が大きく、空調の調整が必要
・朝晩は肌寒く、日中は夏日になる日が多い為、エアコンの冷房・暖房の切り替えが頻繁になる。
・オフィス、商業施設、飲食店などでは、快適な室温管理が重要。
具体的な需要が高まる業種
・オフィス、事務所
冷暖房の切り替えが必要で省エネ性能が高いエアコンが求められる
・飲食、小売店
来店客の快適性を保つために早めの冷房使用が増加
・工場、倉庫
気温上昇が早まると、作業環境の維持のために導入が加速
・学校、公共施設
新年度に向けた空調設備の整備、更新が発生
2025年春の気温予想
3月
平均気温は東日本、西日本、北日本の広い範囲で平年より高く、寒暖差に関しても寒気の影響を受けにくくなり、一気に春本番の暖かさになる見込みです。
4月
平均気温は北日本を中心に平年より高い予想。寒暖差に関して西日本を中心に寒気の影響を受けやすく、寒暖の変化が大きくなる可能性があります。
5月
北日本から西日本の広い範囲で平年より高い予想です。
まとめ
春の気温上昇が加速し夏の到来が早くなっており、また、寒暖差が激しい点や気候変動が激しい点から、春の期間が短縮されている傾向にあります。今後も加速していく中で、春は業務用エアコンの更新やメンテナンスのタイミングとなる為、一定数の需要はあったものの、特に近年に関しては冷房の早期需要が高まっています。ACNでは省エネ性能が高いエアコンの取り扱いをしており、導入後の清掃、メンテナンスに関しては顧客満足度も高くあります。本格的な夏場に備えて、ご検討されている方はぜひお気軽にお問い合わせください！
