工場の開業や改装にあたり業務用エアコンの導入を検討している方のなかで、どんな種類のものを選べば良いかお悩みの方はいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、工場への設置におすすめの業務用エアコンの種類とその特徴、それぞれのメリット・デメリットなどを説明します。
工場に導入する業務用エアコンについて知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
工場に使う業務用エアコンは2種類ある
工場に用いられる業務用エアコンの種類は、大きく分けて2つあります。
それぞれ説明します。
工場全体空調
1つ目の種類は、工場全体空調と呼ばれるものです。
工場全体空調は、その名の通り作業場全体の温度を管理することが可能であり、どこの位置に設置しても快適な室温や風量に調節してくれます。
全体の温度を整えられるので、比較的多くの従業員が作業する場所に導入されることが多いです。
スポット空調
2つ目の種類は、スポット空調と呼ばれるものです。
スポット空調は局所空調と呼ばれることもあり、冷たい風や温かい風を局所に集中して当てることによって、快適な空間を作り上げます。
工場全体空調と異なり、局所的に風を送れるので高温になりやすい作業場に導入されることが多いです。
2種類の工場用エアコンのメリット・デメリット
続いて、工場全体空調とスポット空調のメリット・デメリットをそれぞれ説明していきます。
工場全体空調のメリット・デメリット
工場全体空調のメリットは、作業環境全体が快適になり生産効率が良くなる点です。
作業場全体の温度を整えることは、そこで作業する人に対してはもちろん、設備に対しても負担を少なくすることに繋がります。
その結果、作業員のミスや製造ラインの故障が起きにくくなり、生産効率の向上につながります。
一方で、デメリットして省エネ性能が悪いことが挙げられます。
工場は敷地面積が広いため、全体の温度調整行うにあたり多くの電力を消費します。
局所的に温度調整をするスポット空調と比較すると、電力消費の激しいことはデメリットだといえるでしょう。
スポット空調のメリット・デメリット
スポット空調のメリットは、空調が必要な場所にだけ設置するので省エネ性が高いことです。
高温の作業場などにピンポイントで設置できるので効率的に室温を整えられます。
一方で、スポット空調は広い作業場には不向きであるというデメリットがあります。
ある特定の空間の温度を整えるので、広い作業場で多くの従業員が作業するような場所の温度調節には不向きです。
工場全体空調の対応機種
工場全体空調に対応している機種としては、ダイキンの「工場用ZEAS(ジアス)」がおすすめです。
工場用ZEASは、ダイキンが工場に設置するために開発した業務用エアコンです。
ダイキン独自の技術である、冷媒温度コントロール機能を搭載しており、さまざまな場面に応じて室温や風量をコントロールできます。
たとえば、発熱負荷が大きい作業場なら「しっかり冷風」、湿気が多い場所なら「さらっと除湿」というように場面に応じて送風の調節が可能です。
また、省エネ性能にも強みを持っているため、広い作業場全体も低コストで温度調整できます。
スポット空調の対応機種
スポット空調に対応している機種でおすすめなものは、ダイキンのMULTI CUBE(マルチキューブ)です。
MULTI CUBEは、ダイキンが開発したキューブ型の業務用エアコンで床置き・天井吊・空きスペースへの直置き可能と、設置面で非常に自由度が高いです。
風を送る配管を長くすることで広い工場での設置も可能にしており、工事も不要なため移設や増設にも対応しやすいです。
どれだけ広い空間に設置したとしても、温度や電源は1台ごとに設定できるので無駄な電力を使わなくて済みます。
工場の広さに対応する業務用エアコンの馬力の目安
最後に、工場に設置する業務用エアコンの馬力(仕事率の単位)の目安を、広さをもとに紹介します。
以下のように表にまとめました。
㎡ |
畳 |
坪 |
馬力 |
17~26 |
10~16 |
5~8 |
1.5 |
20~29 |
12~18 |
6~9 |
1.8 |
22~32 |
13~19 |
7~10 |
2.0 |
24~36 |
15~22 |
7~11 |
2.3 |
27~41 |
16~25 |
8~12 |
2.5 |
35~52 |
21~32 |
11~16 |
3.0 |
49~72 |
30~44 |
15~22 |
4.0 |
61~90 |
37~55 |
18~27 |
5.0 |
70~103 |
42~62 |
21~31 |
6.0 |
97~145 |
59~88 |
29~44 |
8.0 |
122~181 |
74~110 |
37~55 |
10 |
関連記事>>業務用エアコンの能力(馬力)
上記の表を目安に、広さに対応した業務用エアコンを選び、快適な作業環境を作りましょう。
工場につける業務用エアコンは目的に応じて種類を選ぶ
いかがでしたでしょうか。
工場につける業務用エアコンは、作業場全体の空調を意識するなら工場全体空調を、全体ではなく局所的に室温を調節したい場合はスポット空調を選びましょう。
目的に応じた空調の種類を選ぶことで、効率よく快適な作業環境を作ることができます。
ACNではお客様に最適な業務エアコンのご提案をさせていただいております。
初期費用0円のメンテナンス付きリースプランや、蓄積されたノウハウで、お客様の職種や設置環境に合わせたぴったりの業務用エアコンをご紹介いたします。
休日・深夜のスピード工事、業務用エアコンの馬力変更や設置位置の見直しなど、業務用エアコンのリース・取り付けならACNにお任せください!